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【風雲急を告げる】あとがき

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「風雲急を告げる」あとがき

なんだったんだろうこの話は……と思っているが(?)、要所要所に好きな要素を詰め込めたのはよかったのではないか?と思っている。今まで書いた話の中で一番「何を言いたいんだこれは?」みたいな創作になってしまった気がする。三周目を終えたビの現状をこう認識してますという意思表示のための創作だったのかな、多分。書けるのかな?みたいな動機で書き始めたから自分でもモチベが謎なまま書ききってしまった。書き切れたことにまず驚いている。

よくわからないなりに気に入っている文章はたくさん生み出せたので、自画自賛しまくりながら振り返る。

タイトル

この話を総括すると「嵐の前の静けさ」だな~と思っていて、それと同じ意味を持つ慣用句ないかなと思って調べていたらちょうどいいのが見つかったのでそれを使用した。この後白石と小豆沢は強くぶつかる(=嵐が来る)ことになる(はず)ので、それまでの小休止タイムにこういうことが起きてるといいよね、という、そんなイメージ。

最初に考えていたタイトルは「汚泥を啜る」今の白石杏のことを差した言葉なんだけど、話全体にいきわたる概念とはまた違うタイトルではあるからボツになった。

白石の自問自答パート

ただ地の文がずらずら4000字くらい続く展開を最初にもってくるの、読み進めてもらえなさそうなことすんなよと思うんだが、まあいいか~と思ってそうした。最初に会話文もってくる展開(たとえば彰人のバイト先にいくところからはじめて、彰人に声をかけられ、回想として序盤の自問自答に飛び、公園での会話に戻す)もやろうと思えばできたと思うんだけど、別にいいか……と思ってしまった。

内容の話をすると、今の白石杏が何をどう悩んでぐるぐるしてるのかな~ってのを自分なりに考えて書いてみた。

白石と東雲パート(セレクトショップ

接客東雲彰人、最高~~~!!!!最高最高最高です!!!!!すべてがいい!!!!!このシーンすべてがいいです!!!!!

露骨に眉を寄せて嫌悪感を丸出しにした顔を杏に向けたが、他の女性客から「すみません、これのSサイズってありますか?」と声をかけられた途端、にこやかな笑顔に戻していた。作った表情を崩すのも戻すのも、流石に手慣れている。

いい……露骨に嫌がるのも、それを即座に営業スマイルに戻せるのも好きだ……最高だ……。

白石と東雲が丁寧語でちょっかいかけあってるとこも最高なんですよね、最高なんですよ。あと東雲が白石に「キモい」って露骨な悪口にあたる言葉を言い放ってるのも遠慮がなくて最高だなって思いますね。それでいてちゃんと白石のことを「見て」いる東雲が……最高に好きなんだよな……。なんてすばらしいんだ……。

白石と東雲パート(公園)

白石東雲の湿っぽい会話を1万字も書いてしまった。なぜ?たいした内容は話してないのに、本当になぜ……。でも白石東雲の湿っぽい会話って最高だな。最高だ。

怒られてもいいけど幻滅されるのは嫌な白石、別にどこで言及されたわけでもない捏造まみれの精神描写だけど「わかるな~」って思えます。なぜか、謎に。

どうでもいいんだけど東雲が白石に話しかけるとこまわりの描写がめんどくて(なんかうまいことまとまらなかった)無駄に時間かけちゃった気がする。

それでさ~~~作り笑いをやめろって言ってくる東雲彰人なんだよね!!!!!!!あ~~~~最高ですこれ、嘘を見抜く東雲彰人のことが大好きなので最高です。あと勝手にムカついてやめろとか言ってくる東雲彰人の傲慢さが最高に好きです。

「私、彰人と違って、猫かぶりが下手みたい」

なけなしの悪態をついてみると、「んなこと知ってる」と彰人が言った。

めちゃめちゃめちゃめちゃめちゃいいです。最高だ~~~~。

会話の序盤、最初の杏と彰人の認識がすれ違ってて、杏は怒られる~って思ってるけど東雲は話聞くかくらいのテンションなので、そこの齟齬のすり合わせの会話を無駄にさせてしまった。でもさ~~なんか話さないと話の流れが自然にならないかもって思っちゃったんだよ……。

突然女を蹴る男だと思われるいわれはないはずだ。

これは露骨に「女」と「男」って言い切った。東雲彰人はそういう男だと思っているので。

うじうじしている様子がこはねのように見える、というのはなんとなく書いたんだけど、後半でうきうき溌剌と話す(書いてないけど、まるで杏のような)こはねとの対比になってよかったんじゃないですかね。わからん。俺はこういう対比が好きだが、対比になってるなと気づいたのは終盤だった。

あと白石が自信なくしてることにめっちゃ東雲が驚いて固まってるの、東雲に対して「こうあってほしいよ」みたいな欲が出過ぎたかな~とは思ってるんだけど、俺はユニスト4話が好きだからまあええか!と思う事にしました。私は白石にやたらと期待しまくってる東雲という関係が好きなので。

東雲は白石のことをめちゃめちゃ信頼してるがゆえに「オレにできたんだからお前もやれる」しか言えることがなくて、でも今の白石はそれをやってもなお無理になってるんだよな~~みたいなことを書いた。

「こはねに言ってみたら」→「それは嫌」については、話のためにキャラに台詞言わせちゃったか?と思っている……。小豆沢にキレてる白石担にむけて「わかるわけないだろ白石が開示してないんだから」と思ってて、それを言ってやりたいという思いがゆえに入った会話になる。

それでこの会話どう収集つけよ~と思い、なんかふわっとした感じで着地した。FWO読み返したので、せっかくだしそれ使うか~くらいの気持ちでまとめた。そう、FWO。白石のことを知ったときの東雲がいいな~~と思ったので、その辺を書けたのはよかった。

今の白石杏は「歌いたい」と思ってるから大丈夫。ってまとめ方にしたわけだけど、てことはこのあと「歌いたい」と思えなくなる展開がくるってことじゃん……やば……みたいに思ってた。(書く予定は全くないが、自分がこの話の続編を考えるとしたら、絶対いれる要素だな~とは思う)

 

最高の相棒というのは、いつだって最強の味方で、最大の敵でもある。それを彰人は知っている。

これ、最大の「敵」ってのをどうしようかな~と思っていて、「好敵手」とか「ライバル」とか書いたほうがまろやかではあると思ってる。「えっ敵なの!?敵ではなくない!?」と思われたら嫌だなと思っている。いいんだよ敵で。ある種のラスボスなんだから。と思っている。

男子スイパラパート

BDと新三田にわちゃわちゃしてほしくて&客観的な意見をもらいたくていれたパート。スイパラいく四人、可愛すぎますね~~~~~~~可愛すぎます。序盤の三田と彰人のどれ食う?みたいな雑談も「ぽく」書けた気がするし、一口くれよの流れもかなり好きです。いいですね。ケーキのメニューはスイパラ公式サイトのメニューを参照しました。モンブランは通常メニューにはありません。

このパート、とりあえず四人で雑談しつつRISEを振り返ってほしいな~~と思いながら書いてたので、三田が幹事やりがちみたいなやつは特に意味はない。なんとなくそんな風に見えるなと思ったから書いただけ。

チケットをもらった話の流れからRISE振り返り。こはねと杏についての現在の心象を話してもらう感じで。四人の会話、それぞれの口調がわかりやすく違うので、わりと書きやすかった。颯真の話は捏造だけど、Woaoを読む限り、そういうことがあってもいいかな、でも颯真ならそれをさらっと新に話してそうだなと思って書いた。

青柳と東雲パート

ここさ~~~~~~~~~~、全体的にいいよね……。やっぱり私はBAD DOGSの関係性がめちゃめちゃ好きなんだわって思えた。マジでここの会話全部好き。東雲の様子をかかさず気にかけてる青柳がまずいい。

しかし、自分のことを自分以上に気にかけてくれる存在がいるというのは、抗いがたい安らぎがあった。冬弥の誠実さや真面目さは、そうやっていつも、彰人に安寧を与えてくれる。

よすぎよすぎよすぎ!!!!天才文章!?!?!?「抗いがたい安らぎ」とかいう言葉を思いついたの、天才すぎます……そうなんだよな、東雲にとって安心ってあんまりいいものではない認識(本人としては)なんだけど、でも青柳といるときの東雲は安寧に身を任せてしまうんですよ、抗いがたいものがそこにはあって……なんてすばらしい文章だ……。

家の話をされて嫌悪感をあらわにしてる彰人に感謝してる青柳、何回書いても最高だなって思う。最高すぎるんだよな……。

そこから、ユニストの話に。ここも本当にいい。この後の展開(嵐)を考えても、白石と小豆沢にはユニストのBDがやったようなことをやってもらいたいと思っているので、その布石をここでひとつ置いた感じではある。東雲はこの段階では同じ轍を踏ませたくないと思っていますが、まあVvが勝手に踏んでしまう可能性がありますので……。

「……ほんと、勝手に諦めてんじゃねえよ」

彰人が拗ねてぐずるので、あやすように「悪かった。反省している」と冬弥が謝った。

ここさ~~~~~~~~~欲望丸出しパート。マジで剥き出しにしてしまった。「ぐずる」と「あやす」が。赤ちゃんに対して使う言葉を二人に使うのは……と少しばかり躊躇しましたが、しかしどう見てもこれはぐずってますし、「ぐずる」ときたら「あやす」しか対応する単語がないのでそうしました。欲に負けてしまったが、可愛すぎますね……マジで……。最高だ……。

杏と彰人の差について、どこだ~~~??と思っていて、めちゃくちゃこじつけなんだけど転んだことがあるかないか、みたいなとこかな、と思ったのでそれを書いた。こじつけすぎるかも……。うーん、どうだろう。

一連の会話で青柳と何を話してほしかったのか、っていうと「なんとなく彰人が冬弥の考えをきいて自分の考えに反映してもらいたい」くらいのふわっとした感じでいれたんだよな。うーん、この辺、もうちょい詰めた方がよかったのかな~~。

「杏と彰人は性質が似ているのにどうして杏はやたらとメンタルダウンしてるの?」という問いに自分なりの考えをぶつけてみたわけだけど……。私の主観で答えるなら「違う人間なんだから全部同じになるわけないだろ」で済ませるんだけど、それじゃ納得しない人もいるだろうしな~~とか思ってた。

小豆沢と東雲パート

東雲が小豆沢の純粋無垢がゆえの残酷さを感じて、杏のこと大変だな~と思いを馳せてもらいたくていれた。

ランニングの話はその話を進めるためのアイスブレイク。RISEおわりの息切らしてる小豆沢、いいな~と思ったので。あとこないだの正月東雲報酬で東雲彰人がだいたい朝4時くらいに起きてランニングしてることがわかったし、2022のバースデーサイストでは誕生日でさえ走ってるストイックさが明らかになったので、その辺を書きたくていれた。

小豆沢をおちょくる東雲、めちゃくちゃ久しぶりに書いた気がするんだけど(そもそも書いた回数なんて2,3回くらいしかないと思う)最高だなやっぱ……。小豆沢と東雲の間でしかできないやりとりだこれは……。

「それだけでいいの?」と聞いてくる小豆沢、貪欲でいいですね、好きだ。

「おい、顔に出てる」

で、ここでまたVvの表情を読んで見抜く東雲なんだよな~~~!!!!!あ~~~~好きすぎる。そこからの「お前らが無茶すんなって言って来たんだろ」もいいし、お願いを守ってくれてることを嬉しく思う小豆沢もいい。

どこ走る?のとこで、ちゃんと街イベ東雲サイストのランニング話を差し込んでるの偉すぎる。本当に偉いよ~~~

一緒に走ってくれる東雲の真意に気づく小豆沢もいい。このへん、私の文章力があまりにも不足している。東雲から優しさを与えられたときに小豆沢が感じる気持ちっていうのは、こんなもんじゃないと思ってるんだけど、それをうまく表現できなかった。私の感覚だと「愛おしく思う」が一番近いんだけど、「愛おしい」って書くだけで恋愛!?と思われるのが嫌で、しかし恋愛だと思われないための文章をどうすればいいのかもわからなかったので、結果書かなかった。

ここ、本当にあまりにも文章力が足りなくて、なんか小豆沢がずっと胸の奥が温かくなってるんですよね。それをさ~~~なんかもっと語彙力とかあったら別の表現にもできたと思っていて……でも何も思いつかなかった。思いついても、それはちょっと意味が変わるんじゃない?みたいな言葉しか思いつかなくて、結局同じ言い回しを使ってしまった。嬉しいとかで済ませたくない、小豆沢が感じてるものはもっと泣きだしそうになるような嬉しさなんだと思ってるんだけど、泣きだしそうとか書くと「そんなに!?」って思われそうだなって思って書けなかった。難しい。精進したい。

で、そこから、今のこはねの変化について書く。

どんどんイベントの案を出す小豆沢。今回のひつじイベ東雲サイスト前編要素を入れ込んだのもえらい、えらいよ~~

この辺は「Kick it up a notch」での小豆沢の行動が自分のことばっかり考えてるだろとか、他の三人が必要ないじゃんみたいに言われてたことに対して「そんなわけないだろ」と思ってたので、その辺について書いた。

小豆沢の変化はいいものだし、小豆沢は四人が四人であることを一番大事に思っている、ということを言いたかった。あと小豆沢の無邪気さに末恐ろしさを感じる東雲をやった。

この辺、成長した小豆沢のことを「怪物」「化け物」「獣」みたいな単語を使いたくなってたんだけど、結局使わなかった。なぜかっていうとこの場面が完全な三人称神視点じゃなく、若干東雲よりの三人称になってるので。

たとえば「杏もまた、すごい怪物の卵を見つけてしまったものだ。」とか「貪欲に、歌を喰らって生きる獣。」とか書いてみたりもしてた。序盤のポエムで比喩的に使うとかならめちゃくちゃいいと思えるんだけど、場面的にそれを許してくれなかった感じだな……。

で、最後のまとめ。この話は前日譚なので、やれることはやるかと東雲が思って終わるだけ。終わらせ方があまりにもあっさりすぎて、「え?この話どういう話だったわけ?」と思われかねないなと思っているんだけど、まあ前日譚だからな……と思う。なんか無理矢理いい話ぽくまとめるのも違うな~と思ったのであっさり終わらせた。

最後の一文はタイトルとの紐づけ。ただ風に雲が流されているだけなんだけど、慣用句の意味を考えると不穏な雰囲気を感じて終わる、というやつ。

文章面で試してみたこと、課題点

ダッシュ記号にあまり頼りすぎないようにした。

漢字にふりがな振るかも悩んだ。「鎹(かすがい)」とか「詰る(なじる)」とか。基本的に「自分が読むとき漢字で読めるなら漢字」にしてるんだけど、鎹はむずいかな~~と思って悩んだ。でも「かすがい」って平仮名にすると雰囲気が和らいでしまう気がして使えなかった。あと支部のふりがながなんとなく読んでてダサく感じるから、この辺の読めるかな?なとこは、まあ雰囲気で読んでくれと思って結局ふりがなつけなかった。

会話文と地の文を続ける、みたいなやつを結構いれてみた。

ふんふんと楽しく店内を散策していると、「――おい、何しに来たんだよ」その楽しい気分に見合わない、低い声がした。それは、嫌悪感を隠す気のない声だった。

呆れたように彰人が言うと、「えっ? こはねちゃん、歌い始めたのそんな最近なんだ?」珍しく、新が本当に驚いた顔をした。

こういうやつ。やってみると意外と使い勝手がよくて、多用してしまいそうな感触があった。

今回台詞の前後に誰が喋ってるのかを明示する文章をめちゃくちゃ入れているな、と感じている。二人で話してるシーンが多い上、それぞれ口調も違うんだから、台詞だけでどっちが話してるのかだいたいわかるものだと思うけど、でも勘違いされたくなくて「彰人が○○した」とかめちゃくちゃ入れっちゃったな~~という反省がある。難しい……。

あと、任意の二人が話してる時、地の文の視点をどちら側よりにするか、という話があって。適宜どっちにも視点を渡しつつ書いたんだけど、その辺もっとうまく視点渡せるようになりたいな~と思う。

今回、結果として四万字になったわけだけど、章とか作らなくてもいけたってのが文章の体力ついてきたのかな?と思えて嬉しかった。読みやすさを考慮して場面転換のときにページ変えたけど。

あと、私は今書いてるようなことを考えて創作してて、私の主観的な感覚だとこの程度誰でも書ける(誰でもやれる)と思ってるんだけど、客観的な感覚だともしかしてここまでやってる人あんまいないのか?と思ってる。このくらい誰でも書けると思うんだけどなマジで……。

総括

今のVivid BAD SQUADってこんな感じだと思ってます、ということを説明したくて書いた話だったけど、なんか好きな東雲彰人をめちゃくちゃ書けた気がするのでよかった。

今回の話で東雲が三人それぞれとサシで会話したわけだけど、それぞれに対しての接し方とか、東雲が三人に対して思ってることとかを書けたのはよかったと思う。それぞれ「この二人の間でしかできないやりとり」をやってるのがいいと思ってる。杏と彰人でいえば軽口の応酬。冬弥と彰人でいえばぐずったり青柳の境遇に相変わらずいい顔をしないやつ。こはねと彰人ならちょっかい、みたいな感じで。

あと、Vvの表情の嘘は見抜くけど、自分の動揺は青柳に見抜かれてしまう、っていう対比もうまくできた気がする。意図してないので結果論だけど。ただただVvの嘘を暴く東雲彰人が好きすぎるというだけなので。

あと「四人が四人である必要を感じなくなってしまった」(意訳)とお題箱に投書があったので、四人が四人である必要性がある話を俺が書いてやる!!!!!と思って書いたんだけど、これは前日譚なので、本当に四人が四人である必要のある話はこのあとくる「嵐」のターンに持ち越しになってしまった。

まあ「嵐」のターンって、どんな嵐になるかはわからないけど今後確実にくる話ではあるので、私が創作すんのもな~~と思ってる。普通にだるい。どう考えても5万字超えそうだし。白石杏がイップスになって「歌いたい」と思えなくなっちゃって、そこから「歌うのが楽しい」という気持ちを思い出し、天衣無縫の極みに至るような話をやらなきゃいけないから……。(参考文献:テニスの王子様リョーマVS幸村戦)

一年ぶりに創作してみたけど、なんとか書ききることができてよかったと思う。途中で手が止まってしまうのが一番嫌だから……。

好きな東雲彰人をたくさん書けてよかったなと思います、終わり。