推しがいると人生が楽しい

白鳥スタイルのキャラクター大好き人間

アイドル手越祐也という偶像

あの感動の3人ライブから一夜にしてこんなことになるとは思ってもみなかった。

私の考えが甘かった。

 

手越祐也ジャニーズ事務所退所について、私はどう感じているのか、自分でも整理がつかないから、なるべく言葉にして落とし込んでいこうと思う。

 

手越祐也の、歌に対するプライドの高さが好きだった。

歌の上手い下手が私にはよくわからなくて、芸能界で歌が上手いとされている人たちについて「歌が上手いといわれているから上手いんだろうな」と私は思っていて、だけど別に歌が上手いといわれてない人との違いがわからないな、と思っている。

そんな中、手越祐也の歌が、私は、「好き」だった。

完全に好みの問題で、手越祐也の高い高音が好きだった。チャンカパーナでどれほど伸びるのかと思うほどの声量が好きで、魂を込めて感情を乗せて歌われる歌が好きで、気まぐれに入る彼のハモりが好きで、「SEVEN COLORS」の最後のサビのシャウトが、本当にかっこよくて大好きだった。

 

歌番組に出るたび、手越祐也はその歌の才能を発揮してくれて、去年の夏、「紅」を歌って、それをあの憧れのToshiさんに気づいてもらえて、なんとその後、その憧れの人とコラボがでたたことを、私は忘れない。

 

これで、手越祐也の一番好きなところが「顔」とか「歌」みたいな、今後も変わることのない部分だったら、今後も推すことができたかもしれないな、と今思っている。

私がNEWSの中で一番見た目が好きなのはおそらく加藤シゲアキだ。

芸能界にいる人はみんなカッコいいと思ってるのであまり顔で人を好きになることはないけれど、私がNEWSにハマってから一番顔について触れたのは加藤さんだったかもしれないなあ、と思っている。

 

手越祐也を嫌いになったか、と言われるとそれもまた違うな、と思っている。

「辞めてすぐTwitter開設とか手越担キレるだろこれwwww」みたいな外野のくそうるせえツイートがあったような気がする。

ほんとうにうるせえ。俺はこういう全然関係ないくせに顔を突っ込んでくる奴が嫌いだ。だから三次元を推したくなかったんだよな、と昔書いたブログを読み返しながら思った。

 

嫌いには、なっていない。けど、好きという気持ちが残っているかといわれると、なんだかすっかり消えているような感じがある。

「好きだった」という感情に、なってしまっている、気がする。

 

社会が嫌いだ。芸能人に対してそのプライベートを知りたいと思う人間が嫌いだ。本当にどうでもいいと心から思っている。誰と誰が付き合っていようと興味はないし、不倫してようが脱税してようがどうでもいい。と思っている。

だからそういうことに興味を持ちまくり、あることないこと妄想たくましく広げる人間たちが嫌いだ。これは今でも変わらない。

 

また、スキャンダルが発覚して、「そんな人だと思ってなかった」とキレる人間たちのことも馬鹿にしていた。どれだけその人を偶像化しているんだよと思っていた。人間なんだから誰かと恋愛関係になることだってあるだろうし、それをテレビの前では、ファンの前では隠してくれているだけで十分ではないのか?アイドルは、芸能界は2.8次元で、0.2次元分だけ夢を見させてくれるような場所なのに、なぜその0.2次元の部分をわざわざ覗きに行って、「裏切られた!」となって帰ってくるのか、馬鹿だな、と、思い切り下に見ていた。

アイドルだって人間なのだからそういうとこもあるにきまってるだろ、まさか誰とも付き合わない、セックスもしないような人間がいるとでも思っていたのか?と思っていた。

演技の部分だってあるにきまってるだろ、偶像化するなよ、と。

 

偶像化していたのは、私だったのかもしれないな、と、思う。

手越祐也は、努力家で、キャラとしてチャラさを出しているけれど、誰よりもパフォーマンスに誠実で、歌に真摯に向き合ってきて、バラエティーで芸人ばりに体を張ることができる人だと、そう、思いこんでいたのかもしれない。

まだ自分の中で受け入れられてないから「かもしれない」なんだろうな。

 

私の好きだった手越祐也は、美恋のとき、泣くまいと決めていて、三人が、最後の曲の前の挨拶で涙を流す中、一人だけ泣いていなくて、だけれど、最後のフルスイングで、大サビ前のソロパートで歌につまり、ステージ上だというのにファンに背を向けて涙を隠すような人で。

彼にとって辛いツアーとなった「NEVERLAND」では、オーラスで「U R not alone」が終わったあと、立てなくなるほど泣きじゃくっていて、「EPCOTIA」では、ファンとスタッフのサプライズに心を震わせて、涙を流していた。

「イッテQ」では、「エンターテイナー手越」で、唯一課題を達成できなかった「ベアフィッティング」のとき、バラエティーで課題が達成できないなんてありえないと、悔し涙を流していて。

 

そんな手越祐也が、嘘だったとは思えないのだ。

あの涙が、すべて嘘だったとは、まだ信じられない。

きっと嘘じゃなかった、と思いたい。

 

ここ数カ月の社会情勢のせいで、彼の中にたまっていたなにかが爆発して、ヤケになって退所、という流れになった、というほうが全然いい。

 

ああ、だめだ、手越祐也が好きだったよ。

white」で、ファンに「ゆうや」と叫んでもらって大量に投げキスを返す手越祐也が好きで、だけどいざキス顔してよと振られると嫌がる手越祐也がかわいくて、3人に褒められて「やめて!もっとディスって」となる手越祐也が好きだった。

 

今書いていて気づいたのだけど、「全部嘘だったのか」というところで私は葛藤しているようだ。

 

手越祐也にとってNEWSとは、その程度のものだったのか。

17年弱活動してきた、手越祐也にとっては人生の半分ほどを費やしてきたNEWSという存在は、自分のことを好きになってくれたファンは、その程度のものだったのだろうか。

そこが、衝撃だったんだろうな…

 

コロナなのに外出していた件について、私は何も思ってなかった。

あくまで「自粛」だし、芸能人というだけで社会の暗黙の了解(不倫してはいけない、二股してはいけない、自粛しないといけない)を求められるの、本当にくそだるいな、と思っていた。

私はどこも店がやってないし友達もほとんどいないから結果的に引きこもっていて自粛していたことになるけど、外出時にマスクをつけてはいない。単純に面倒だし邪魔だし暑いし、いつでもコロナにかかってもいいと思ってるからだ。別に社会の人が何人死のうが、私には関係ない、と、こういうことを言ってはいけないんだろうなーと思ってるけど、まあそれが私の考えなので仕方がない。

だから手越祐也が自分の生命よりも外出を優先させたことについても、私みたいな人間だっているのだからそういう人だっているだろう、と思っていた。そりゃ医療従事者の方からしたら怒り心頭というところだろうなと思うし、私も私が医療従事者だったらどうだったかはわからない。

私がこれだけ毎日危険と隣り合わせで働いているのに、なんでこの人は感染を引き起こしかねないような行動をしているのか、と思ったかもしれない。

 

手越祐也はなんやかんや今までスキャンダル等が多々あったが、これについて活動休止となったことはなかった。だから活動休止になった時点で、もう少し危惧しておくべきだったのかもしれないな…と、終わった今だから思う。

もはや私の中で「活動休止」は、二年前の小山さんの件と同じで、起承転結の「転」要素としてしかとらえていなかったんだよな。だからこそ「結」にいくための要素として、あの3人ライブに胸を打たれたわけだし。

 

私は判官贔屓のきらいがあるので、そういう窮地を乗り越えた人がたまらなく好きで、NEWSに関しても6人のときにハマっていたとは到底思えないし、6人のままでいられたらきっと手越祐也のことを推せてなかっただろうな、と思う。絶対的センターが抜けて、そこでセンターに立つことになった手越祐也が好きだったのだから。

 

だから、活動休止を経て戻ってきた手越祐也による渾身のパフォーマンス、を楽しみにしていた。

それがあれば、さらに手越祐也のことを好きになるだろうな、と思っていた。

まさかこんなことになるなんてね。まさか翌日とはね。すごいね。全然わかんないね。

 

嘘だったのかなあ。あれが全部演技だったら本当にすごいよ。

テゴマスのまほうで二人で歌ったさくらガールがとてもとても好きだった。テゴマスになるとMCを回す側になる手越祐也が好きだった。

250メートルのダムから飛び降りてエンジェルスマイルをきめる手越祐也が好きだったし、キーキング祭りで大輔さんがブランコ一回転できなかったのに、手越祐也が一発で成功させてしまうのが好きだった。

「できますよ」と大口を叩いて本当に成功してしまうところが好きで、「女性の体よく知ってるでしょ」というスタッフに対し「実物はね」と返す、アイドルらしからぬ発言をできるところが好きで、「練習は裏切らないから、裏切るのは、…人」と答える手越祐也が本当に好きだった。

 

どこまでが本当でどこまでが嘘だったのか、なんて考えるのは野暮なんだろうな。

嘘だったら好きじゃなくなるのかと言われたら、それは違うといえるし。

これまで挙げてきた手越祐也の好きなところは、それがたとえ演技やキャラづくりだったとしても、「その行動を選択した」ということだから、やはり好きだな、と思うし。

 

彼の歌と、彼の汗だけは、絶対に嘘ではないし。

ああ、去年JUJUとコラボしたときのハモリ、めちゃめちゃに好きだったなあ…

去年のイッテQ遠泳部で、泳ぎ始めたものの海が荒れて撮影中止になったとき、一番荒れている海の中、冷静に状況を判断してパニックに陥らなかった手越祐也が好きだったし、罰ゲームのはずのダンスでめちゃめちゃカッコよく踊っていた姿が好きだった。

アイドルなのにミミズ食べてたのも好きだったし、お祭り企画復活後、パンケーキ祭りでの目を見張る活躍が大好きだった。

「橋の向こうに行く祭り」ではじめてやるにも関わらず氷水の上に細く作られた橋を見事に自転車で渡りきった手越祐也が好きだった。

バラエティに出る手越祐也が好きで、きちんとその場その場で自分に求められているロールを理解した上でふるまっている彼が好きだった。

ああ、すごい好きだな手越祐也のこと。

 

はじめて自分がグループに持ってきた曲である「星をめざして」が好きだという手越祐也

ようやく自分の歌割が多い曲をもらえてうれしく思っていた手越祐也

「センターに立つからには3人の誹謗中傷も手越にどうぞ」といっていた手越祐也

アンチに対して、「俺のことを話している」「だから俺のことが好き」ということを語っていた手越祐也

大輔さんと内村さんと楽しそうに絡んでいるイッテQでの姿が好きだった。

 

歌がとにかく声量があって、「手越の声しか聞こえないじゃんwww」なんて友達に言われて、「は?」とその友達を嫌いになりかけるくらいには手越祐也のほうが好きで、NEWSが馬鹿にされることが許せなかったな。

「チュムチュム」とか「KAGUYA」のイメージで「NEWSってトンチキ曲ばっかだよね、何目指してるの?」と言われたことを根にもってるし、「手越くん最近太ったよね?出てるときどきで調子が変わるよね」と言われたことも、「手越祐也のことを好きな人間の前でよくそんなこと言えるな」と思ってキレていたくらいには好きだった。

 

今年のノーチャラ中国編で寒中水泳してるときに「メンタル負けたら終わりなんだよ芸能人はよ 負けねえんだよ 負けねえんだよ 負けねえから俺今でもここにいんだバカヤロー」と叱咤していたところが、すごく好きだった。

それは彼の芸能生活を表していた。

いくら週刊誌で取り上げられようとも、いくらネットで知らない外野に叩かれようとも負けなかった手越祐也が大好きだった。叩かれていることをネタにして笑うくらいの人間な手越祐也が好きだった。

 

2017年から、「NEVERLAND」「EPCOTIA」「WARLDISTA」と、「N」「E」「W」で、「NEWS」の頭文字を冠したアルバムを発売し、ツアーを行ってきて、今年のタイトルは「STORY」で、元旦翌日に、NEWS初の三大ドームツアーが決まって。全部全部、楽しみにしていたな。

四部作の締めくくりが3大ドームツアーになるなんて、と、沸き上がっていたのがまだ半年前だなんてね。

 

コロナがなかったらこんなことにはならなかったのかもしれない、と思うと本当にやるせない。

だって3月にアルバム発売されてて、ジャニーズwebでもライブがめっちゃ楽しみ!って言ってたんだよ。

コロナがなくてもこうなってたのかなあ。

「来年はオリンピックがあるからそれ関連の仕事やりたい!」と年末にファンクラブ動画で語っていたのは嘘だったのかなあ。

ああ、考えても仕方ないな。

 

手越祐也を好きになって、はじめてライブというものに参加した。

優しいフォロワーさんが、私の分を含めてチケット申し込みをしてくれて。手越祐也の「DOLLS」を生で見て、震えて。

「俺は人形なんかじゃない」と歌う手越祐也の迫力がすごくて。

ロッコに乗ってぶんぶん手を振る手越祐也がかわいくて、ちょいちょい歌の途中で小山さんなんかにちょっかいかけるから音が聞こえなくなって、「あ、本当に生で歌ってるんだ」と感じられる部分が何か所もあって。

手越祐也という三次元の存在にハマって、はじめてブログを書いて。

三次元でできた初めての推しと呼べる存在だった。

 

最初は4人になってからのDVDだけにしようと思っていたのに、結局NEWSもテゴマスも全部集めてしまった。

一番初めのDVDは、全然手越祐也が映っていなくて、映ってるのは山下くんや錦戸くん、内くんなんかで。

そこから今のポジションまで努力してきたのかと、涙して。

 

3人になったNEWSをこれから応援することはできるのだろうか、ということも考えた。

頑張ってほしい、とは思う。

だけど多分、ライブに行くことはないんだろうな。アルバムを買うこともないだろうし、どの曲を聴いても、手越祐也の声がないことに物足りなさを感じてしまうのだろうな。

ついこないだファンクラブの年会費支払ったから、あと一年は彼らを追えることにはなるけれど。どうなるのだろうか。会報は、送られてくるだろうし。

3人の会話を見て、私は何を思うのだろう。

それはまだ、わからない。

もしかしたらその3人のひたむきさに心を打たれて、まだNEWSを応援しようという気持ちになるかもしれない。

私は判官贔屓だから、その可能性はなくはない。

6人から4人になったときの手越祐也のときのように、誰かが突然化けるかもしれない。

でも、手越祐也がいないNEWSなんだよな。私はNEWSというグループそのものが手越祐也の成長譚だと思っていたから、手越祐也のサクセスストーリーとしてNEWSを見ていたところがあるから、どうなるのかな、まだ何もわからないね。

 

あれだけ汗を流してきたのに、あれだけ頑張ってきたのに。

一番端に立っていることが悔しくて仕方なくて、メンバーには言わずにボイトレに通っていたのに。

 

NEWSで積み上げてきたものすべてを、捨ててもいいと思ってしまったのか、ということが、悲しい。

もう二次元しか信じられないね…

 

結局芸能人というのも、あくまで仕事のひとつなんだし、いやなことがあったら転職するなんて現代では常識で。だから嫌になったら辞める、というのは、彼にだってある選択肢のひとつだったんだけど。

だけど、これだけのことを重ねてきたNEWSを辞めるって選択肢が彼にあったことが、驚きだな…

そんなことをできてしまうから、彼は芸能界に入れて、入所一年足らずでデビューできて、誰もが知っているジャニーズになれたのかもしれない。私のような一般人では考えられない行動を起こすから、彼はすごかったのかな。

 

このあとの彼のことを考える。

落ちぶれてほしくないな…と思うが、果たして今の彼についていくファンはいるのだろうか…とも思う。だけどさらっとTwitterみてみたら全然いて驚いた。すげーな逆に。

全然再生回数が伸びないユーチューバーにでもなられて、「手越の再生回数ヤバwwww」みたいにTwitterで拡散される彼を、みたくないな。

応援することは、たぶんない。だって、これまで重ねてきたものを捨ててしまった人になってしまったから。

NEWSの物語としての、手越祐也が好きだった、と思っているから。

逆に、あんなことがあったのにこうなるなんて!やっぱり好き!となれるのだろうか。

それもまだ、わからない。

 

大好きだったなあ。

これからも、2020年6月18日までの手越祐也のことを、ずっと好きでいると思う。

盤の中は変わらない。あそこにいた手越祐也だって、手越祐也だから。

ついこないだまでいたはずの手越祐也と、退所を表明した手越祐也は、別人になりました。

 

これからはこれまでの手越祐也を見返して、「ああ好きだったな…」となるのが一番濃厚だな、と思います。

 

2020618日までの手越祐也は、私が勝手に好きになっていた偶像でした。

私が好きだった手越祐也は、活動休止しても戻ってきてくれる人だった。それは私が作り上げた偶像の手越祐也だった。

 

「海外の罰ゲームとかで0度の水なんかに入ってるから水なことは全然いいんだけど」「嘘をつくってことがどうかなって思う」「いっそ水で入って笑いに変えたほうが俺はいいと思いますけどね」

 

私はそんな手越祐也が好きだった。

大好きだった。

「歌わない」という選択

3人のライブを見るのが怖かった。

ジャニーズが「Smile Up ! Project Johnny's World Happy LIVE with YOUの一環として、 ライブ配信を行うことになり、そこにNEWSの文字があり、3人でパフォーマンスするのか、と思った。

 

どうなるのか想像がつかなかった。

3人で大丈夫なのか、手越祐也がいないと成り立たない曲なんて数えきれないほどあるのに。

 

手越祐也が今、芸能活動を休止している件についてもいろいろと思うところがあるのだが、それは割愛する。

 

このライブを見るか見ないか、とても悩んだ。

 

4人になってからのNEWSは、手越祐也の歌唱力が必要不可欠な楽曲が数多く存在していて、果たしてそれを3人で歌えるのか、という不安と、逆に歌えてしまったのなら、手越祐也はいらないということなのか、という悲しみを抱いてしまうと思っていた。

 

3人で成功したらそれはそれで手越祐也の必要性のなさを感じてしまい悲しくなる。

物足りないライブになったらそれはそれで「やっぱり…」と落胆してしまう。

どちらになってもどうしようもない、と思っていた。

一体どんなセットリストにするのだろう。3人でどんな会話をするのだろう。

手越祐也の不在には触れるのだろうか。

手越祐也がいなかったかのように、手越祐也のパートを3人で歌うのだろうか。

 

4人になってからの曲は、Cメロや大サビ前の落ちサビに手越祐也のソロパートを有している曲ばかりで、ロック系の曲には手越祐也の高音フェイクやシャウトが必要で、どの曲にも手越祐也のハモリがあって、だから、3人で歌える曲を数えるほうが早そうな気さえした。

 

それほど手越祐也は、NEWSが4人になってから「エース」で「特攻隊長」で「センター」で、「矢面に立って批判を受ける人間」だった。

「センターに立つんだから、誹謗中傷はすべて俺が受け止める」と、4人の中で一番幼い、芸歴も短い彼が言ったのだ。

その姿がとても泥臭くて、とても美しく感じて、手越祐也は傷つきながらも3人を守るために戦っていた人間なのだと、強くそう思っている。

 

それでもやはり、3人がどのようなライブを描くのか、見ないといけない、と思った。

何を言うにしても見ないと始まらないと、そう思ったからだ。

 

緊張した。

無難にデビュー曲の「NEWSニッポン」を歌うのか、「U R not alone」を歌うのか、「チャンカパーナ」を歌うとしたら最後の手越祐也のパートはどうするのか。

 

JUMPのライブが終了し、そのときがやってきた。

 

最初に流れたイントロ。

それは、予想外の曲だった。

 

まだ未発表の曲をやる、という前振りはあった。

増田さんが今出演しているドラマの主題歌をやるのかと思っていた。せっかく初出しなのに、手越祐也がいないのか、と寂しく思いながら。

流れてきたのは、今年発売されたアルバム「STORY」内に収録されている「クローバー」だった。

 

驚いた。

このクローバーという曲は、メロディーに過去発売された既存曲をオマージュしたものがふんだんに使用されており、発売当初からファンの間では評判の高い曲だった。

 

この曲には、あるひとつの特徴がある。

すべての歌詞が、それぞれのソロで歌われる、ということだ。

はじめに増田さんが一人で歌い、増田さんが終わったら加藤シゲアキがソロで歌い、小山さん、手越祐也、と、4人でユニゾンする箇所が一か所もなく、4人のソロをひとつにまとめたような曲なのだ。

だからこそ、手越祐也のパートをどうするのだろうか、と思った。

 

小山さんが歌うターンがやってくる。

小山さんで歌を切り上げて別の曲にいくか、手越祐也のパートを3人で歌うかのどちらかかな、と思った。

 

手越祐也のパートがやってきた。

メロディーが流れる。間奏にしては、いくらか長い、そのメロディー。

手越祐也のパートは、歌われなかった。

手越祐也が歌う場所を、残してくれていた。

 

心が震えた。

なんてこの3人は手越祐也のことを大切にしてくれるのだろうか。

手越祐也はどれほどこの3人から必要とされているのだろうか、と。

 

手越祐也のパートのラストの部分を、3人のユニゾンで歌いあげていて、そこの歌詞が、手越祐也に訴えかけているような、祈りを含んだ歌声だった。

「ずっと同じ景色見てきたね 君がいるから幸せ 幾千の悲しみや別れ乗り越えて 永遠に君に幸あれ」

 

この四人は、ずっと同じ景色を見てきた。

常に前に、2人のエースが立っていた時代から。

何度も別れを繰り返し、活動休止を経て、イチゴのないショートケーキと揶揄されようとも、それを4人で乗り越えてきたのだ。

 

明るく「Weeeek」が歌われる。初見の方も知っているであろう、NEWSの代表曲。いつもはサビで手越祐也のハモリが聞こえるのにそれがなくて、やはり寂しいと感じた。

けれどそれ以上に、3人で歌えているということに驚いた。

 

テゴマスというユニットがあるように、増田さんの歌唱力の高さはジャニーズの中でも有名だ。

しかし増田さん一人でなんとかなるだろうか、と不安があった。

 

小山さんと加藤シゲアキの、ここ数年の歌唱力の上達具合は目を見張るものがあった、と思っている。

そしてそれはきっと、手越祐也がいたからなのだと思うのだ。

手越祐也の歌に対するプライドの高さと、絶対的な自信、それを掲げるために行われている努力を、一番近くで見てきた彼らだから。

フォロワーさんがこんなことをつぶやいていた。

***

歌で勝負したい」と、この9年間グループを牽引しつづけた手越さんがいない状況でも、ちゃんと歌だけで勝負できるようになったことがなによりも嬉しいなと思う。

***

このツイートに、深く感動したし、大きくうなずいた。

手越祐也が「ジャニーズは歌が下手」という固定観念を切り崩してほしい、とジャニーさんに言われて、歌に関してプライドを持って活動してきたからこそ、3人でも十分な声量で、音がずれるようなことも、声が割れるようなこともなく、歌えていたのだと思う。

 

今回のライブでは、NEWSはダンスナンバーを一曲もいれない、という攻めたセトリだった。

ジャンプするとか、体を動かすとかそういうのはもちろんあったけれど、動きをそろえて振り付けを踊るという意味でのダンス曲は一曲もなかった。

(小山さんのソロではダンスしてたけれど、3人のパフォーマンスという意味で

あんまり踊らず歌でステージもたせられるのもすごいですね」と、WEST担のフォロワーさんから言われて、とてもうれしかった。

 

この3人は、ダンスをせずとも手越祐也が不在だとしても、歌唱だけで魅せることができるのだと、誇らしい気持ちになった。手越祐也という歌の要を失った状態で、手越祐也の分まで歌に心を込めているように感じられて、胸を打たれた。

 

「エンドレス・サマー」が歌われる。

この曲も、なるほどな、と思った。大サビ前の落ちサビは本来手越祐也のパートだが、そこは増田さんが歌っていた。この曲の落ちサビはそこまで高いキーというわけでもないし、曲調的に増田さんの柔らかで温かく優しい歌声が合うメロディーだから、違和感なく聞くことができた。

 

ここから、3人それぞれのソロ曲のターンになる。

ここも上手いな、と思った。

手越祐也のことだけではなく、当たり前だけれど、3人のファンのことも考えているセトリだと思った。

また、3人という少人数だからこそできるセトリでもあった。

 

このあとは何を歌うのか、そう思いながら流れてきたのは「U R not alone」だった。

 

この曲を私は、「手越祐也の曲」だと思っている。

「拝啓 あの日の僕へ 今はココで立っています 誰かに笑われた夢を 今もココで見続けています

 時に見失いそうになって 時に全てをあきらめて あせって望んでは傷ついた 僕の中の弱虫笑ってた」

もうこの1番のAメロだけで手越祐也の半生なのだ。

 

またこの曲は、「ファンとNEWSをつなぐ曲」でもある。

サビの部分がファンの合唱で、NEWSはそれに耳を傾ける、というのがライブの定番だ。

私たちはその歌詞をNEWSに届くように、叫ぶように歌うのだ。

 

サビに至るまでの手越祐也のパートは、3人で歌いつないでいた。

難しいかと思っていたハモリも、しっかりと3人でこなしていた。

 

では、Cメロは?

Cメロには、私が「手越祐也にしか歌えない」と思っているパートがあった。

そこをどうするのか、そんなことを考えている暇はなく、そのときはやってきた。

 

「あの日つまずいて しゃがみこんでしまうほどの 痛みさえ」

歌詞の字幕が流れる中、誰の歌声も聞こえない。

3人の、「歌わない」という選択だった。

マイクを通さずに口ずさむ小山さんと加藤シゲアキ。ただまっすぐ、遠くを見据える、増田貴久。

 

あまりにも、最高という言葉で片付けるのが惜しいほど、最高な選択だった。

手越祐也がそこまで重要ではない曲を選ぶとか、手越祐也のパートを代わりに3人で歌うとか、そういう選択はいくらでもできたはずなのに、それをしなかった。

 

ここは手越が歌うところだから。という3人の思いが、そこにあった。

 

こんなにも思われている、NEWSのセンター。

手越祐也が帰ってくる場所を用意してくれている、手越祐也のことを誰よりも大切に考えてくれている3人。

観る前はあんなにも不安でいっぱいだったのに、たった30分程度のライブで、こんなにも心を打たれるとは、数時間前の私では予想もしていなかった。

 

他のグループはMCをしていたのに対し、NEWSMCがなかったのも、よかったと思う。

3人でわちゃわちゃすることだってできたと思う。

だけどそれを観たら、「3人でも楽しそうじゃん」「手越祐也がいなかったことになってるじゃん」と思っていたと思う。だけど、「手越祐也が出演できずにすみません」と謝ることもできないだろう、とも思っていたから。

 

手越祐也についての謝罪をせず、だからといって手越祐也をいなかったことなんかにはしない、「手越祐也にしか歌えない部分を歌わない」という方法で、ウルトラCをきめてみせてくれた3人。

 

私は、この30分たらずのライブを、きっとずっと忘れないだろう、と思った。

 

跡部景吾の話を聞いてくれ

オタク!!!!!!跡部景吾を知ってるかーーーーーー!!!!!!!!!

 

跡部景吾、オタクなら大体知ってるのでは?と思っているところがある。

跡部景吾は「テニスの王子様」「新テニスの王子様」に登場するキャラクターです。

ドラえもんやコナンくん、ジャンプだとナルトやルフィ、悟空ほど一般知名度ないかもしれないですが、特に女オタクは、「面白れえ女じゃねえか」という言葉をどこかで聞いたことがあるはず。

そう、2000年代個人サイト最盛期、夢小説で跡部景吾が発した台詞ランキング(おそらく)1位の言葉。

そんな跡部景吾に、令和の2020年に再燃しました。

あまりにもひどい燃え具合で、跡部景吾について好きなところがありすぎてツイートでは気持ちが収まらなかったので、ブログ書きました。

書いてたら1万字超えました、跡部景吾の魅力を語るにはこれでも足りない…

ということで、テニスの王子様最推しである跡部景吾くんがこちらです。

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跡部景吾くん15歳、美しすぎる

こんなに妖艶な15歳、いるか???

 

以下、跡部景吾の好きなところについて18個語りました。

※私は原作(許斐先生が描いたもの)しか原作ではないと思っていますが、それはそれとしてアニメやミュージカル、キャラソンなどで自分の好きな台詞や設定、行動があったら解釈に反映させる人間なので、ちょこちょこミュやキャラソンの話がでてきます。ご了承ください。

 1.見た目が抜群にいいとこ

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もう~~~~めっちゃめちゃかっこよくないですか!?!?!?

金髪碧眼、チャームポイントは泣きボクロ。

この泣きボクロがまた、跡部景吾の美しさを加速させていると思うんですよね…

そして跡部景吾といえば、その「眼力(インサイト)」、わかりやすくいえば「相手の弱点を見抜く観察眼」が持ち味のキャラクターです。

彼の瞳は、とても美しいんですよ…キラキラと輝いていて、ありきたりな形容ですが、まるでサファイアのように煌めく蒼なんです…

ちなみに跡部景吾は原作では金髪碧眼で描かれていますが、アニメでは灰色?っぽい髪色で、ミュージカルでは銀髪です。

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アニメのとても作画がよい跡部景吾

ミュージカルの銀髪もすごくかっっっこいいんですよ……ほんっとに…3次元に跡部景吾がいるかんじで…

テニミュも大好きなので今度氷帝の歴代校歌の話について語りたいです。

ちなみに新テニ23.5巻、許斐先生への一問一答で「跡部様はイケメンすぎて追放されかけないのですか?」という質問(※1)に対し、許斐先生は「時間の問題ですね」と返しています。

跡部景吾がイケメンなのは原作者公認なのだ。

※1…フランス代表でランウェイモデルのダブルスペアの特徴として、「イケメンすぎてテニス界から追放されかけた」というギャグ設定があるためこの質問がきた。

20201月に発売されたジャンプSQの付録、3年後の王子様の跡部景吾のビジュアルもね、もう~~~~最高に好き。

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3年後跡部景吾

これが一番好きな跡部景吾の顔のコマ。

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美しすぎる・・・・・・・

2.顔だけじゃなくて体もめちゃめちゃに美しいとこ

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彫刻のように均整のとれた跡部景吾の肉体

見てこの…美しい体を…ダビデ像のようじゃないですか…モザイクなんてなくてもよかったんだよ…

彫刻のような美しさ…と思っていたら、テニプリパーティーエヴァゲロスくんに「お前、彫刻みたいな体してんな」と言われていました。

やったぜ!!!!

テニプリ界のキャラクターにさえ「彫刻のような」という形容をされる跡部景吾の体…その抜群のスタイルのよさで、20周年記念の人気投票第2位の副賞として「パリコレでのランウェイウォーキング」してます。マジか!?!?!?

1位の不二の副賞、「思い出の写真を飾ったサプライズボックス」だったが!?!?!?

3位の幸村も「フランスの高級水彩絵具24色セット」だったが!?!?!なんか規模感違くない!?!?パリコレスタッフはどういう経緯でOKしたの!?!?!
***

スタッフA「なんか跡部財閥の御曹司がパリコレにモデルで出ることになったらしいんだけど」

スタッフB「は!?嘘だろ、世界一のファッションの祭典であるパリコレにガキなんかが出たら、パリコレの品位が下がる!!」

***

みたいな会話がもしかしたらあったかもしれないけど、跡部景吾が「控室はここか?」と登場した瞬間、パリコレで一番偉い人が「君がファーストルックだ…」とか言って、その美しさに涙を流す、みたいになったんだと思います。

スタッフたち(なんだあの彫刻みたいな体は…あの体型でモデル目指さないなんて、宝の持ち腐れだ…)

みたいなこともあったんだと思います。

跡部景吾は金持ちではありますが、金で無理矢理納得させることはしないと思ってるので、パリコレもスタッフや偉い人たちをその美しい体と顔で認めさせた上でランウェイを歩いたんだと思ってます。

 

3.超絶金持ちなのに人からの感謝を求めて行動してないとこ

跡部景吾跡部財閥の御曹司で、跡部財閥はとんでもなくでかい組織、ということになっています。

新テニではなんと高校から経営学を学ぶためにイギリス留学するということになっているほど…そしてそれを跡部景吾が「キャンセルだ」と言えば「そんな!?おじい様がなんて言うか…まさか家をお捨てになるおつもりじゃ…」と執事のミカエルに言われています。

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テニスか跡部家か、みたいなのやめて…

いや、留学キャンセルしただけで「家を捨てる」レベルが想定されてしまう跡部財閥、なに???

おじい様、なに????となってしまいますよね……

そんな跡部景吾の金持ち設定はアニメなどでどんどん誇張されていった結果、ついに2019年発売のテニスの王子様20周年アニバーサリーブックである「テニプリパーティー」では跡部景吾の人生年表で「9歳 英国王室を訪れる」と書かれています。

英国王室と接点があるほど由緒正しい家のご子息なんですよ、跡部景吾…果てはハプスブルグ家と血縁があったりするのでしょうか…

その金持ち設定で、アニメ原作その他メディアミックス問わず、札束で殴ってなにかを解決する、ということも少なくありません。

 

なのに、跡部景吾は相手に感謝してほしいとかそういう打算的な思いで行動してないんですよね(少なくとも私はそう思ってる)

もちろん冗談交じりに「感謝しろよ?」と言うことはあると思いますが、それはあくまで彼なりの道化というか、お礼を言われるほどでもないと思ってしたことに対して茶化す意味でのそれだと思うので。

貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)なとこもあるんだろうなとも思うんですが、私が思うに、「跡部景吾がやりたいと思ったからやっている」というのが一番しっくりきます。

全国決勝で越前を会場に連れてくるのにヘリを呼ぶのも、越前のためではなくて、「自分を負かした男が会場に来れないなんて理由で負けるところが見たくないから」だと思うし、入学早々氷帝学園の隅々にまで一流の環境を用意したのも、生徒達のご機嫌とりとかそんな理由じゃなくて、「自分が生活する環境はどこであっても一流であるべき」という思考からくるものだと思っていて、ついでとばかりに代表挨拶で「この氷帝学園に一流の環境を揃えた。それを生かすも殺すもお前ら次第だ。自分を甘やかすな、充実した学園生活を、てめーでつかみ取れ!!」と声高らかに宣言するんですよね。

はあ~~~~~好き・・・・

ちなみにここの台詞、「自分を甘やかすな」ってとこが特に好きです。跡部景吾は自分にとてつもなく厳しい人だと思っているので…

跡部財閥の金持ち描写が増えれば増えるほど跡部景吾に背負わせられているものの重みを感じて、「家を捨てる」について考えこんでしまいます。

 

4.口が悪いとこ

跡部景吾、財閥の御曹司とは思えないほど口が悪いんですよね。

有名なのだと「全身の毛穴をブチ開けろよ!!」とかかなと思うんですが、ほんとにお金持ちなの!?と言いたくなるくらい口が悪くて、そこが最高に好きなんです。

御曹司が「ブチ開けろよ」とか言うか?言わんだろ、好きだ。

「しないよ」じゃなくて「しねえよ」だし、

「うるさい」じゃなくて「うるせえ」で、

「だよね」ではなく「だろ」「だぜ」なんですよ跡部景吾は…

お坊ちゃまにあるまじき口調…すき…

ちなみにこうなったのは、跡部景吾の人気が出てきてから財閥設定とか超絶金持ち設定とかがついてきたからだと思います。

跡部景吾はお金持ちキャラとして作られたわけではないと思ってるので…どちらかというともともとはわかりやすい強い悪役キャラを狙ってキャラメイクされて動かされてたと思ってます、そう、あの伝説の関東大会初戦が始まるまではね…

 

5.足癖も悪いとこ

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だいたいこんなかんじで、足癖も悪いのが跡部景吾です。

不良か??!?みたいな足癖の悪さなのに、内側から彼の高貴さや気品が漂ってしまっているとこが大好きです。

口調や足癖が悪いこと程度では彼の高潔さは隠せないのだ!!!!!!!

 

6.登場初期はヘイト溜めキャラとしての存在だったとこ

今でこそ主人公を食う勢いの人気の跡部景吾ですが、登場シーンは橘杏ちゃんをナンパしていて、それを桃城と神尾がやめろよ!と割って入るシーンでした。

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懐かしいね・・・

もうね、台詞ひとつひとつがヘイト溜めなんですよね。不動峰や青学のことを舐め腐った発言してるし。

で、不動峰が都大会準々決勝で氷帝と当たって橘さんが宍戸を倒して3タテしてスッキリ!というエピソード。爽快なんですよね、ヘイトが向けられているキャラや学校が負けるというのは。

なんとかコンソレーション(5位決定戦)で勝って関東大会出場を果たします。

ちょっとこの頃の氷帝学園が持つ物語上の役割のことを考えるとしんどくなる…テニプリは青学が優勝するための物語なので…

俺はマジで去年関東大会準優勝した氷帝学園跡部景吾が3年の年に初戦敗退したことがつらくて悔しくて仕方ない…

この初期の何が好きかというと、「そんなヘイト溜めキャラから、今や大人気キャラになったところ」なんですよね。

今の跡部景吾見てるとほんとに杏ちゃんナンパしてた奴と同一人物なのか?!?!となるしね。

ビーチにいる女性全員虜にしてしまうほど(ギャグ描写だけど)の魅力の跡部景吾になびかなかった橘杏、面白え女じゃねえの案件なんですよね今となっては…

 

7.決め台詞がカッコいいとこ

これについて私は大真面目にめちゃめちゃカッコいい!!!!!と思ってます。

「俺様の美技に酔いな」「ほうら、凍れ」「跡部王国(キングダム)」「ガラスの雨に気をつけな」まーーーーじかっこいい。

特にやっぱり「俺様の美技に酔いな」が原点にして頂点である最高の台詞だな・・・・・と思います。

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本気でめちゃめちゃカッコいいと思ってる

キャラソンの「俺様の美技に酔いな」も大好きだし、ミュの「俺様の美技にブギウギ」もほんとーーーーに好き。かっこよすぎる。

「俺の美技にブギウギ~♪」でめちゃめちゃかっこよく見えるの、跡部景吾だけでしょ…

 

8.カリスマ性が半端ないとこ

マジですごい。

まず入学初日からやらかしてる。40.5巻の書き下ろし、「風雲少年跡部」では入学初日からテニス部のレギュラー全員倒して部長の座を勝ち取ります。

この書き下ろしをもとに作成されたアニメOVAの「風雲少年跡部」では、女子生徒達が跡部様がテニス部のレギュラーに勝っちゃったんだって!」という、うきうきしたモブ女子生徒の会話もあります。すごい、初日から「様」をつけられる跡部景吾

その風雲少年跡部では、入学早々、学園の隅々までを一流の環境にがらりと変えた跡部景吾が、びっくりするくらい生徒達に受け入れられて尊敬を集めてるんですよね。

「これ全部跡部様が寄付してくださったんだってぇ!」「さすが跡部財閥の御曹司ってかんじ!」みたいなかんじで。

普通「なんか変なナルシストきたwwww」ってなりません?ならないのが跡部景吾なんですよ…

 

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中一の跡部景吾はめちゃめちゃかわいい

また、氷帝が開催地枠で全国出場できることになったときも、全校生徒が跡部景吾その人のために氷帝コールしてるんですよ。

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学校中がテニス部ひいては跡部景吾のためにコール

半端ねえ。

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俺様とともに全国へついてきな!!

まあでも学園内でカリスマ性あるのはそりゃそうだよね~ってかんじだったんですが、(全然そうだよねではない)新テニでの描写も最高でした。

 

合宿はじまったばかりのとき、中学生たちはペアを組んでサドンデスマッチみたいなのをするんですが、跡部景吾氷帝時期部長の日吉と組みます。

このとき誰も氷帝コールとかない中、「勝者は俺だ!!」をやります。それをギャラリーの中学生たちは「やるか?氷帝コール」「やめとけ」みたいなかんじで会話しながら見てるんですよ。

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誰も氷帝コールないしは跡部コールをしようとしていない。

 

ところがどっこい。そのあとの5番コートと3番コートの入れ替え戦(シャッフルマッチ)では、2勝2敗、最後に試合をする跡部の出番がやってきたとき、氷帝コールが起きるのです。

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カリスマ~~~~~!!!!!!!

氷帝学園の生徒達だけでなく、一癖も二癖もあるようなこの合宿メンバー中学生たちからもコールされる跡部景吾のカリスマ性よ…

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勝つのは俺だ、じゃないとこが好き

このカリスマ性で日本代表の中学生キャプテンに任命されています。

ここもほんと好きで。

中学生キャプテンは無難に最強校の真田や幸村でもよかったと思うんですよ。

跡部景吾が選ばれたのはメタ的にみれば多少は人気キャラ補正の影響もあるかなと思ってるんですが、それにしたって、キャプテンに選ばれる跡部景吾…!!!となるんですよね。

手塚がドイツに行かなかったら手塚がキャプテンになってたのかな…私はあの中学生をまとめられるのは跡部景吾だろうと思っているのですが…

※これは贔屓とかではなく、ほんとに多種多様な性格の人間がいるチームをまとめるには、ずっとその人を見ていないと伝わってこない「勤勉さ」みたいなものよりも、ぱっと見てわかりやすい「華やかさ」「パフォーマンスで士気を上げる能力」みたいなもののほうが重要だと思ってるからです。

人数も多いから一人一人と関われる時間も短いと思うしね。

だからこそ200人の部員を率いてきた跡部景吾の出番なんですよね…

 

9.究極の努力家(アルティメットハードワーカー)なとこ

跡部景吾の本質ってここなんですよね…

彼は幼い頃からテニスの才能に恵まれていたのかというとそうではない。

新テニでそれが明かされてマジで勘弁してくれ…となりました…

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 幼い頃(ここでいう幼いというのは小学校低学年くらいまでを想定している)弱かった描写されてるのって跡部景吾くらいなんですよね、幸村真田も4歳のときに小学生のテニス大会で負けた描写あったんですけど、跡部景吾が負けていたのは同い年の子たちなので、そこも差があるというか…

あと跡部景吾は明確に幼少期は「勝つことさえ許されなかった」「周りは同い年でも俺より圧倒的にテニスが上手かった」と描写されているので。

そして跡部景吾は努力して努力して、中一にして氷帝学園テニス部正レギュラー全員倒せるほどの強さを手にして来日します。

究極の努力家(アルティメットハードワーカー)というのは跡部景吾のキャラソンアルバムのタイトルです。

スタッフいい仕事する…このタイトルつけた人ほんと天才…

跡部景吾は天才的な観察眼、洞察力を持った人間ではあると思ってるんですけど、なんというか、それよりも「努力家」の部分が突出しているよな…と思ってます。

 

10.無我の境地使えないとこ

真田や幸村、手塚に千歳、もちろんリョーマ遠山金太郎、作中の強キャラはだいたい黒バスでいうところの「ゾーン」である「無我の境地」が使えます。

無我の境地はまあ人の技使えるよ!っていうのと、普段より強くなれるよ!!ってのが強みの技です。

さらに言えば新テニで無我の境地ってそんなに強い技(技?)ではなくなってるんですが、無印のテニプリにおいては、かなり強い技でした。

で、私はこの「無我の境地」をテニプリ界における「天才と秀才の分かれ目」だと思っています。

これはほんとにあくまで個人的な考えだし、跡部景吾が天才的な観察眼(眼力、インサイト)を持っているのも事実。

なんだけど、前述したとおり、彼の本質は「究極の努力家」なとこにあると思うんですよね…だから彼は無我の境地は使えない。

まあでも無我の境地でできる技真似の部分は「その程度”素”でできんだよ!!」と一笑してバイキングホーンや羆落としをやってのけてくださる跡部景吾なので…強い…好きすぎる…

 

11.マジでスタミナが半端ないとこ

跡部景吾のテニスのスタイル。それは「持久戦に追い込んで精神、身体ともに相手を屈服させる」というものです。

まあリョーマ戦で本来の跡部景吾のテニスは超攻撃型だと言われるんですが、跡部景吾は公式で描写された試合すべてタイブレークなんですよ。

関東大会の手塚戦、全国のリョーマ戦、新テニの日吉戦(これは日吉が持久戦を克服してるか見極めるためでしたが)、5番3番コート入れ替え戦での入江戦、日本代表選抜との毛利・月光ペア戦、世界大会予選のオーストラリア戦、すべてタイブレーク。しかもめちゃめちゃ長いタイブレークです。

オーストラリア戦ではもはや「俺様の好きなタイブレークじゃねーの」「さあお前らどこまで持久戦が出来んだ?」って言ってますからね。

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かっこいい・・・スタミナが真骨頂の男・・・

もうスタミナ半端ないじゃん・・・・・オーストラリア戦のタイブレーク148-146で終わります。

まさかあのリョーマ戦のタイブレークより長くなるなんて…すげえ…

※ちなみに3番5番コートのシャッフルマッチの入江戦では187-187でどちらもリタイアしてノーゲームでした。

あと新テニ10.5巻に各キャラのパラメータが記載されていて、跡部景吾スタミナが5なんですね。

ほかにスタミナ5なのは遠山金太郎リョーマと同い年でライバルポジ)とジャッカル(南米系ハーフで体力自慢枠)なんです…

ここに跡部景吾スタミナ「5」で並んでくるんですよ…!!!!!!

好き…お前の持ち味はテクニックではなくそのスタミナだよ…(まあ跡部景吾、テクニック6なんですけどね!さすが!!大好き!!)

こうなってくると無印テニプリで持久力自慢ポジだった海堂、乾あたりはどないせえって感じですよね…

 

12.泥臭いとこ

こんなかんじなんで、跡部景吾の試合って基本的に優雅に勝つことってなくて、泥仕合ばかりなんですよ、全部タイブレークなので汗一つかかずに試合終了…みたいな描写がない。いつも汗だく。美技とか言ってる場合じゃない。

特に新テニではダブルスだったはずが2対1になっちゃったり、相手の精神攻撃にやられてネットにボールひっかけまくったり、5-0で勝ってたのにそれが相手の演技だったとわかってそのあとやり返されたり、足首痛めてるとこを狙われて持久戦やり返されたり、もうボロボロなんです。

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這いつくばる跡部景吾

跡部景吾みたいな自信家で自尊心が半端なく高い人間なら、対戦相手にコケにされて、無様な姿を晒すことなんて耐えられないと思うんです。

なのに、跡部景吾は絶対に諦めずに戦うんですよ…2対1になろうとも、足首を痛めてるところを狙われようとも、試合を絶対に下りない。這いつくばってでも最後の1ポイントが決まるまで勝利に固執する。

それはチームのためでもあり、跡部景吾という存在が、跡部景吾であり続けるために。

かっこいい・・・・・大好きだ・・・・

 

13.趣味が「フライフィッシング、読書、ピアノの演奏」なとこ

勘弁してくれ・・・・・

フライフィッシングって普通の釣りと何が違うのかと思って調べたら、「欧米式の毛針であるフライを使う釣りである。起源はイギリスの貴族で、現在も格調高い紳士のスポーツとして楽しまれている。」とのことでした。

「拡張高い紳士のスポーツ」ってとこで、好き…と思った。

問題はここから。

読書って?!?!?ピアノって!?!?!?

いや、あの跡部景吾ですよ、氷帝コール指パッチン「勝つのは俺だ!」をやる、派手好きでナルシストと呼ばれる彼の趣味が、「読書」と「ピアノの演奏」だよ!?!??!?!?

だって読書って…シェイクスピアの戯曲読むんでしょ…!?経営学帝王学の難しい本とかさ…

読書とかピアノ演奏が似合うキャラもっとほかにいると思うし、二次元で読書が趣味って言ったら柳生とか柳とか、そういうさあ、真面目系を想像するじゃん!!!なのに!!テニプリ界1派手好きな男が!!!!読書!!!

教養じゃん・・・・・・すき・・・・・

ピアノも無理みが強い…好きすぎる…跡部財閥の設立()〇周年記念式典とかで「ここで私からこの記念すべき日に、一曲贈らせていただきます」とかいってグランドピアノ弾く跡部景吾、すごすぎんか!?!??!?(※すべて妄想)

 

14.テニス以外の特技が「フェンシング、社交ダンス、ランウェイウォーキング」なとこ

ほんっっっっとなんでもできるのな!?!??!?

特に社交ダンスって…そんなんパーティーで踊るやつじゃん…俺はミュの氷帝校歌のモチーフがタンゴなのがめちゃめちゃに好きだからタンゴ踊ってくれ…

パーティで貴族の令嬢とかと踊るのかな…夢女子ではないし跡部景吾と付き合いたいわけではないけどなんかやだな…と思っていたのですが、どっちかというとマダムと踊るほうがありそうだなって思いました。

同い年くらいの令嬢なら「うるせえ俺様がお前なんかと踊るかよバーカ」とか言うかもしれないけど、取引先会長の夫人とかだと断れなさそうだなと思う…

「ねえ景吾さん、よかったら一曲踊ってくださらない?」みたいな感じで誘われて(単純に若いイケメンと踊りたいだけで恋心とかではないマダム)(ジャニーズを推す感じ)

「喜んで、マダム」つってにこやかに手を差し出す跡部景吾

みたいな感じでな!!!!!!

踊り終わったあとに「若返ったわあ」とかマダムに言われるやつ。

わかる。

 

15.今一番欲しいものに「ほしいものは自分で手に入れる」って答えるとこ

これ、プロフィールが更新されたんですよね。

無印の40.5巻では今一番ほしいものに「新しいテニスコート」って答えてたんですよ。

それが新テニの23.5巻でこの回答に変わっていて、いやほんと…許斐先生ありがとうございます…

あの跡部景吾が「新しいテニスコート」がほしい、っていうの、なんか違うなって感じだったんですよね。跡部景吾なら買えばよくない?という。

それがこのプロフ更新によって…最高の更新になり…「ほしいものは自分で手に入れる」って…

この言葉、金に物を言わせて手に入れる、という意味もあると思うのですが(実際金でなんとかしてると思う)、「自分の努力で手に入れる」というのもあると思ってます。

大体のものはお金で買えますが、たとえばU-17世界大会における日本の優勝だったり、そういうお金で買えないものについても、彼は「欲しい」と思ったら絶対に諦めず、自分の手で手に入れるのだと思います・・・・

もっと言えば「欲しいものは”すべて”自分で手に入れる」だと思うので、私は跡部景吾にテニスを諦めてほしくないし、だからといって家を捨ててほしくもないです。跡部景吾ならどちらも手に入れることができると思っています。

 

16.好きな音楽が「クラシック(ワーグナー)」なとこ

教養~~~~~!!!!!!!!

って感じがして好きですすごく。

クラシックで音楽の父よ呼ばれるバッハでもなく、日本で人気の高いベートーベンやモーツァルトでもなく、ショパンやリスト、ハイドンでもなくて「ワーグナー」っていう、「有名どころは一通り知っているけど」「あえて」好きな音楽を選ぶとしたら、というのでワーグナー選んでくる跡部景吾…教養…

なんでわざわざ「ワーグナー」なのかを知りたくて、ワーグナーについて調べたのですがあまりうまく解釈できませんでした。

ワーグナーの代表作のひとつに歌劇「タンホイザー」ってのがあって、タンホイザーサーブはそこからネーミングされてるのかな、くらいしか思いつかないんですよね…

ワーグナー(生きているときはドイツではなかったけど)ドイツの人ってのもあるのでしょうか。でもドイツの作曲家で有名なのってハイドンモーツァルトにベートベンもいるし…

有識者教えて…なぜ跡部景吾が「ワーグナー」を好きなのかを…

 

17.好きな本が「シェイクスピアの戯曲、トールキンの著作」なとこ

これもまた教養~~~~~!!!!!案件なんですよね

きっとシェイクスピアの戯曲も原文で読んだりしてるんですよ。

と思ってたらテニプリパーティーで「オーストラリアはどうですか?」というインタビュアーの質問に対して「古本屋はなかなかいいぜ。イギリスでは手に入らなかったシェイクスピアの原本が、思わぬ店に眠っていたりするからな」と答えてらっしゃっていて、「流石…すき…というか古本屋というものを知っておられるのですね…」ってなった。ありがとう…

ちなみにこのインタビュー、もろもろあって「シェイクスピアを引用した、俺様の美辞に酔いな!」で締めてる。いや、めちゃめちゃききたい。

シェイクスピアを引用した口説き文句、めちゃめちゃ聞きたいが!?!??!?!!!

シェイクスピアについてはロミジュリくらいしか知らないので、せめて四大悲劇くらいは勉強しないといけないな…と思いました。

またトールキンが誰か全く知らなかったので調べたらロードオブザリングの原作書いた方でした。すげえや。

もうほんと、にじみ出る教養が私を殺しにかかってくる…

ちなみにシェイクスピアトールキンもイギリスの人なので、そこつながりかなーと思ってます。

 

18座右の銘が超絶かっこいいとこ

Adel sitzt im Gemutnicht im Geblut(ドイツ語で「高貴さは血筋にあらず、心にあり」の意)

つよい・・・・・・・

跡部景吾は英国王室ともゆかりがある高貴なお血筋の家柄なのに、心に高貴さはあるという座右の銘なの、もう好きになるしかなくないか!??!??!?

それを座右の銘にしているということは、彼は「身分や貧富で人間を判断していない」ということだと思うんですよね。

心が高貴な人間を大切にしていて、きっとそれは氷帝レギュラー陣であったり、手塚だったりするんだろうな…と思います。

だから庶民の文化とかも馬鹿にすることはないと思ってます。

庶民文化については「驚いてからの感心」が基本だと思ってます。夢見すぎかな…

ラジオで「跡部景吾の庶民生活体験」てのがあったんですが、電車に乗ったりカップ麺食べたり駄菓子屋に寄ったりする跡部景吾が描かれていて、興味を抱いて驚いて感心する、という流れが基本なので、きっと馬鹿にすることはない…と思ってます。

 

■番外 跡部景吾、ドイツなの?イギリスなの?

跡部景吾、出身はイギリスなことは確定しているんですが、じゃあちょいちょい出てくるドイツ要素は何を意識しているんだろう…という疑問?があります。

タンホイザーにしてもそうだし、得意科目も「全科目(特にドイツ語、ギリシャ語)」だし、座右の銘もドイツ語だし…

きっと跡部景吾にとって英語はできて当たり前みたいな感じなんだろうなというのはわかるのですが、なんでドイツなんだろう?というのはいまだに私の中で謎です。

まあドイツ語ってめちゃめちゃカッコいいと思ってるからもうそれだけで嬉しいんですけどね!!!

 

 *****

以上、10年ぶりにテニプリ再燃したオタク女の跡部景吾の好きなとこ語りでした。

 

コロナによる自粛暇すぎて10年前にハマっていたテニプリのミュージカルを見返したらゴロゴロと転がるように再燃したんですよね…

10年前は中二だったので全然お金がなく、テニミュDVDも全然買えず(中学生にとって5000円以上の買い物はとても節約と貯金をしないといけなかった)、なんとかキャラソンは推しの氷帝だけは揃えて…という状態で。

で、10年が経ち、再熱しまして。今なら欲しいもの全部買えるぜ!!!ってことで、再燃したな!と気づいた翌日にテニミュ1stシーズンの関東氷帝2005-2006ドリライ3rdドリライ6th、全国氷帝東京凱旋と新テニを電子書籍で一括購入しました。

1st全国氷帝ABも凱旋も廃版になってしまっているため、プレミアついてて高かったけど一番見たい公演だったので買えてよかったと思ってます。

そう、私は初代氷帝(特に忍足と跡部)が狂おしく好きです。一番好きな曲はseasonです。これしかない。

 

あとこの記事書いてる合間におてふぇす2018(夜)とテニプリフェスタ2016合戦も買いました。

あとはテニミュ2nd3rdも見たいし新テニアニメOVAも見たい…いろいろ補完されてるらしいので…

コロナによって経済活動が低迷している中、ものすごく経済回してる…オタク楽しい…跡部景吾…好きだ…

 

手越祐也は主人公ではない

主人公になれないキャラクターが、主人公になるために努力する物語がすきだ。有名なのだとタッチとかが当てはまる。

今でこそ手越祐也はNEWSの顔として、いい意味でも悪い意味でも世間に知られるようになったが、それでもまだ、私は手越祐也を主人公だとは思わない。

主人公、というのは、なにもしなくても光を浴びることができる人間だと思う。
物語において、主人公という存在は、ときに苦難があれど、最終的には勝利を収め、栄光を手に入れることがてきる人物だと私は考える。(デスノートとか例外は多々あれど)

手越祐也は、主人公ではない。

手越祐也は、主人公になりたくて努力を重ねるタイプの主人公だと私は考えていて、試合に負けて一人きりになってから感情のやり場をなくして壁を殴るような負けず嫌いな人間だと、私は思っている。
だからこそ手越祐也が、たまらなく好きなのだ。

昔のNEWSを思いだそう。

NEWSはデビュー当初、9人だった。
初めてのコンサートは8人だった。
そのどちらも、手越祐也の与えたインパクトは、ないに等しい。

山下智久は、主人公だ。
NEWSというグループの主人公。

約束された栄光の道を歩くだけのスター性を備えた人間。

そのうしろで、ひっそりと、彼に憧れていた少年がいた。
彼は同時、ジャニーズに入って一年にも満たなかった。「素人が一人ジャニーズに入っている感じ」と、彼は後に語る。

やりきれなかっただろうと思う。
憧れの人の後ろで、満足に踊れないことが。
そして、なにも爪痕を残せないことが。
全く目立てないことが。

その後2人が脱退し、NEWSは6人になった。
しかし手越祐也が、主人公になることはなかった。

「山Pと錦戸と愉快な仲間達」

そう揶揄されることもあったという。
実際、私が小中学生の頃のNEWSの印象はそんな感じで、テゴマスというユニットだって、同時放送されていたアニメ、ラブコンのEDを担当していることしか知らなかった。

さらりとテゴマスについて触れたが、これは彼がはじめに手にした、主人公達に対抗できる武器だったのだろうと思う。

ジャニーズは歌が下手。

私は歌の上手い下手があまりわからないのでなんとも言及しにくいのだが(普通にジャニーズも聞ける歌だと思う)、世間ではジャニーズは歌が下手だと言われることがあるらしい。

そんな中で、19歳の少年は歌を武器にしようと決めた。
ジャニーズにボイスレッスンはないらしい。
自分で自らボイスレッスンを行った話を知り、歌にかける熱意を感じた。

それだけでは、まだまだ主人公になれなかった。

スター性、カリスマ性、オーラ、数多の言葉で表現される、人気というもの。
主人公があっという間に獲得してしまうもの。
主人公が、生まれながらにして持ち得てるもの。

彼にはそれがなかった。
MCでは振られないと話さないし、なにか目立つような仕事もない。

そこに舞い降りたのが、世界の果てまでイッテQ!だった。
彼のバラドルとしての道がここから始まったが、この種が花を咲かせるのは、もう少し先の話だ。
イッテQ!手越祐也について語り始めるとおそらく長くなるので割愛。

さあ、主人公を倒すぞ。
主人公を越えるぞ。

そう意気込んだ矢先、主人公がグループから消えた。
一人ならず、二人も。

(私は今、四人になったNEWSを知っているが、6人のまま、エースになる手越祐也を見てみたかったとも思っている。)

思いもよらずエース不在となったグループ。
イチゴのないショートケーキと、人々は嗤った。

主人公になれなかった少年が言った。
「俺がNEWSのセンターに立つ。立つからには、誹謗中傷から三人を守る」(意訳)(この台詞の出展てどこなんだろう…)
グループ最年少の少年が、グループを背負って立つと決めたのだ。

しかもあの、山下智久がいた場所に立つと。

山下智久の人気ってなんなんだろうね。
なんかめちゃめちゃ人気なのはわかるのだけど、あれは顔なの?キャラなの?パフォーマンスなの?スター性なの?
ちょっとわからないのだけど、そこは割愛。

話を戻す。
少年は、無理矢理主人公になった。

そこから彼は、天性のアイドルと呼ばれるようになっていくわけだがーーーーー私は手越祐也を、天性のアイドルとは思わない。
天性のアイドルというのは、山下智久亀梨和也のことだろう。

「王子様がお姫様をあつーくするからよろしくぅ~!」「今日は俺らとデートしに来てくれたんですよねー!?」などの言葉を、自発的に発言していると解釈されて、生まれながらにそういう歯の浮く台詞が言えるという意味で、天性のアイドルと言われているに過ぎない。

あの甘い言葉達も、バラエティーでのキャラクターも、歌も、ダンスも、すべてが努力の結果だと思う。

前の記事でも触れたが、私は、アイドルなのに、という枕詞が大好きだ。
日本でのアイドルのテンプレートというのは、清廉潔白を良しとするもので、清純さ、爽やかさがあるほうがアイドルらしいとされているなあ、と思う。

実際そうやって、爽やかに、刺のある発言をせずに、にこにこ笑うというのは、不快感を与えることはないし、嫌われもしない。

だが、それで人気になれるのは主人公くらいだと思う。
主人公になれない人間が、テンプレートのアイドル像に従っていても、ただただその他大勢になってしまうだけだ。

そこで手越祐也が築いた己のイメージ戦略は、見事なものだったと思う。
日本の(主語がでかい)謙遜を美徳とする風潮が私は嫌いで、だから手越祐也が自分に自信を持っていることを隠さない姿勢がものすごく好きだ。
できると言い切り、有言実行するその姿が、たまらなく好きだ。
服がダサくてもモテるのよ、と、自身の外見に自信を持っているところが好きだ。

また、日本のアイドルは恋愛を隠さなければいけないという風潮の中(芸能人の恋愛とかなんでそんなみんなわやわや気にするんだろうね、中学生かよと思う)、ブラホックはいつも両手で外すの?と聞かれ、「いつも両手です」と答える姿や(そのあと否定しろ!と突っ込まれる)、女性とお付き合いを控えるように、と言われて「それは遊ぶのもだめってこと…」と続ける姿が(ダメだよ!!と突っ込まれる)、たまらなく好きだ。

その発言が許されるキャラ作りは、とても危ない道だったと思う。だってほんとなら、ただニコニコして爽やかにいい子にしてればいいんだもん、アイドルだから。
だけどそれだけでは人気になれないと思って、賛否両論ある道を選んで、貫き通して、笑ってもらえるようになって、すごいなあと思う。

生まれながらのもので主人公になれなかった彼は、次々とキャラクターを身につけていった。
アイドルがするようなことじゃない仕事や言動をして、どんどん世間から認知されていく。

先日、職場の40代男性社員にNEWSにハマった旨を話したら「NEWS?俺あいつ嫌い、手越」と言われた。そのとき私は自分の好きな人をディスられたことに多少苛立ったのだが、よくよく考えると、40代男性に認知されていて名前がさらりと出てくることってすごいのでは…?と思うのだ。

私でさえジャニーズの中でメンバー全員言えるグループなんてあまりなくて、なんなら一人もわからないグループだってあるのに、認知されていて、更に知っているだけでなく、なんらかの感情を抱かれていることがすごいな、と思ったのだ。
(完全な偏見だけどおじさん達多分A.B.C-Zとかキンプリのメンバーとかわからないだろうし…)

手越祐也は、生まれながらにして全てをもちあわせている人間を主人公とする、という意味では、主人公ではない。

けれど私の中では、最高の主人公だ。

平成最後のクリスマス、手越祐也に落ちた話

平成30年12月20日木曜日、部署の忘年会が行われ、新人ということでしこたま飲まされ酔った私は化粧も落とさず、歯磨きもせず、お風呂にも入らず寝てしまった。
翌日、準備するのも面倒だし仕事も特にないしと、熱がでたということで上司に休む連絡をいれ、仮病で休むことにした。

そこで、YouTubeにハマっていた私は、ふと、NEWSのEMMAを聞きたいと思い検索した。
ダンスがエロいなあ、指をくいくいさせたりしてる振り付けとか、指で唇をなぞる仕草がエロいなあ、落ちサビの手越パート「もうこれ以上、愛せないほど、傷つけあおう」の歌い方がめちゃめちゃ好きだなあ、と思いながら動画を見た。
そこからあれよあれよとNEWSの動画を漁っていき、イッテQ!の動画も漁る始末となった。

そこからはあっという間だった。

毎日毎日イッテQ!での祭り企画等で一発成功させる手越祐也を見ては感動し、NEWSとして歌を歌っている姿を見ては聞き惚れ、ずぶずぶと落ちていった。

中でも特にヤバかったのは、2016年騙された大賞での手越祐也へのドッキリ企画だ。
銭湯に入りにきたが、ボイラーかなにかの不調により、水が冷たくなってしまった。温かいという体で真水に浸かってくれないかと言うスタッフに対し、彼は言った。
「海外で罰ゲームで0℃の水とかに入ってるから冷たいことはなんでもいい」「嘘をつくことに対してどうかなと思う」「いっそ水のまま入って笑いにするほうがいいとおもう」
もう、泣いてしまった。
彼のなかでは冷たい水に入ることは些末なことだったことに。
それよりも、嘘をつくことのほうが嫌だと主張した姿に。

語彙力のないオタクで申し訳ないが、好き~~~~!!!!!!!としか言えなかった。

話は逸れるが、私はアイドルというジャンルにおいて、汚れ仕事、汚れ役ができるアイドルという存在が好きだ。
手越祐也もそこに入るのだが、他のアイドルを挙げるとすれば、村上信五指原莉乃が好きなのだ。
アイドル"なのに"アイドルらしからぬ言動をして、バラエティーで重宝される、汚れ役ができるアイドル。にも関わらず、パフォーマンスをする際には一流のキラキラのアイドルになっている、という存在が、大好きなのである。

なんというか、私の中でのTHEアイドルというのは、女性で言えば前田敦子、昔なら松田聖子、男性で言えば亀梨和也、昔なら西城秀樹のような存在で、彼女や彼は、そこにいるだけで目立つことができる、注目される存在で、言動に個性を出さなくともよいレベルのカリスマ性に溢れている、と私は感じている。
そのような超超一流になれない人間が、どうにかして目立とうと、人気になろうと努力をするうえで、たくさんの方法や選択肢があるなかで、「芸能界においてアイドルらしからぬ仕事や言動をする」という選択をした人が、私はたまらなく好きだ。

だって私なら、絶対にその選択肢を選びたくないから。私なら、そんな選択肢を選んでまで、仕事を頑張りたくないから。
ダンスなり歌なりビジュアルなり、他の個性を出す選択肢があるなかで、確かにインパクトはあるけど、恥を晒さなければいけないような選択をした人間を、たまらなく好きだと思ってしまう。

そんなのもう、手越祐也に落ちることは決まっていた。

ボーナスの残りを全てつぎこみ、美恋以降のライブBlu-ray5作を全て購入した。EPCOTIAの予約もした。

正月休みをフルに活用し、実家に引きこもりライブBlu-rayを見た。
更に手越祐也に落ちた。
各ライブについて、様々なファンの方が既に色々と言及されていると思うが、感想を書きたいと思うレベルには感動したし(別記事でまとめたい)、引き込まれて、好きだと思った。

ここまで一気にNEWSにハマっているように見える私だが、一応葛藤があるにはあった。

私は芸能人の裏の顔とかプライベートとかどうでもいいと思っている、しかし、なにが本当でなにが嘘なのかわからない世界で、言ったもん勝ちの世界で、それを信じてしまう人間が多い世界で、2018年、問題を起こしたグループにハマることはあまりしたくなかった。

私は、四人が個々の特徴があるという特性を持つNEWSというグループが好きだった。
手越はバラエティーやサッカー、
シゲは小説、
まっすーは衣装作成や演出、
小山はキャスター
そうやって、別方向で個性を持っていて一人一人が努力しているNEWSが好きだった。

私が今見ているNEWSのライブBlu-rayでは、まだ小山慶一郎はキャスターだ。
キャスターという特徴がなくなってしまった小山慶一郎を、私はどう思うのか、まだわからない。

ジャニーズの中でも手越祐也は問題をよく起こす(と言われている)ため、方々からの誹謗中傷がたえない。
なぜ他人の行動についてそんなに批判するのだろう、暇だな、と思うのだが、世間には意外とそんな暇なことをする人間が多いらしい。
手越祐也が実際どんなことをしてるのかは微塵も興味がないが、批判好きの暇な人間達に、私が好きな手越祐也を批判されることが嫌だった。

これは2次元でも同じで、たいしてなにも知らない奴等に、自分の好きな作品を馬鹿にされたり、叩かれたりするのがものすごく嫌いだ。

だからハマりたくないなあと思っていたのだが、そんな抵抗も虚しく、手越祐也の魅力には敵わなかった。

私はもともと2次元作品に狂ったようにハマっていたオタクである。
そこで、三次元を二次元だと考えて推そうと決めた。(これについては別の投稿でまとめたい)

手越祐也の歌が、ダンスが、ライブでの合いの手が、運動神経のよさが、女好きでチャラついてて、調子のいいことを言う、だけど影ではしっかり努力しているキャラクターが好きだ。

初投稿はこの辺りにする。
これから先、手越祐也について、NEWSについて、より知っていければいいと思う。